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Windows Vista: NPOのためのFAQ

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Written by Brian Satterfield on January 26, 2007
Translated by TechSoup Japan on

Microsoftの新しいOSにアップグレードするために知っておくこと

Windows XP2001年に発売されて以来初のMicrosoftの新たな主要オペレーティング・システム(OS)であるWindows Vista は(2007年)130日に発売されました。Vistaの発売により既にアップグレードや新たな機能、テクニカル・サポート、それに果たしてあなたのコンピューターをこの新OSに移行するのは今がいい時期なのかということについていくつかの疑問が生まれています。

 

Vistaについてあなたが確かな情報に基づいた判断ができるよう、私たちは非営利組織の方たちが最も関心があると思われるいくつかの質問に答えました。私たちの回答を利用して、さらに、あなたの非営利組織でVistaにアップグレードすることの潜在的なプラス面、マイナス面を評価することもできるかもしれません。

 

Vistaの様々なバージョンとは?

 

  Vistaには6種類のバージョンがあり、それぞれが異なった機能の組み合わせになっています。あなたの予想通り、より高価なバージョンのOSが比例してより多くの機能を提供しています。

 

  Vistaの6バージョンはあまり性能の高くないマシン向けに最適化されたシンプル・バージョンから、Vistaで導入された全ての新機能を包含している高性能のバージョンまで多岐にわたります。

 

   Vistaの最もシンプルなバージョンはスターターとよばれ、タイなどの発展途上国でのみ使用でき、実行できるソフトウェアの数も制限されています。残りの世界の国々で利用できる5つのバージョン- ホーム・ベーシック, ホーム・プレミアム, ビジネス, エンタープライズ, そしてアルティメット -は全てMicrosoftのこれまでのOSに比べセキュリティー機能が強化されていますが、その他の機能に関してそれぞれ異なっています。

 

  例えば、Vistaホーム・プレミアム・バージョンがDVDに焼く、TVを録画する、写真を整理または編集するなどの作業が実行できるWindows Media Centerの機能を内蔵しているのに対し、ビジネス・バージョンはこれらの機能は省略して代わりに特に企業や組織向けにデザインされたバックアップ機能を内蔵しています。

 

   Vistaの様々なバージョンがどのように区別されているかについてもっと知るには、CNET News.comVistaの6バージョン」という比較表を参照してください。Microsoftもまた、独自のVista比較表」を公表していますが、そこではVistaスターターとエンタープライズの各版の情報が省略されています。

 

Vistaの最も重要な新機能とは?

 

   スターターを含むVistaの全バージョンは、Microsoftのビルトイン・ファイアウォールを備えています。そのファイアウォールは、もし攻撃者があなたのマシンにアクセスしてきたら、コンピューターから外部へのデータの流れを遮断し、理論上は攻撃者があなたのマシンを乗っ取ってしまうのを防ぎます。またMicrosoftは、自社のWindows Defender というスパイウェア対策アプリケーションをVistaとまとめることによって、Vistaの全バージョンにマルウェア(破壊工作ソフト)保護の機能を追加しました。そして最後に、Vistaの全バージョンに、フィッシング詐欺を撃退するフィルターなどのセキュリティ機能を備えたInternet Explorer バージョン7が含まれています。

 

   もしあなたがより高価なVistaのバージョンを選んだ場合、そのOSの画面インターフェースがMacintoshのそれに似ていることに気づくでしょう。Aeroと呼ばれるこのインターフェースは、開いている全ウィンドウのサムネイルを表示し、ユーザーがその中でウィンドウを切り替えることができるようにしました。またVistaの2つのホーム・バージョンはMicrosoft Media Center機能を備えており、ユーザーはDVDに焼く、TVを録画する、写真を整理または編集するなどの作業が実行できます。

 

   Windows Vistaの機能をより詳細に知りたい場合は、PC WorldWindows Vistaについて知っておくべき全てのこと」という記事を参照してください。

 

Vistaのシステム要件とは?

 

  もしあなたの非営利組織でVistaにアップグレードすることを考えているけれども、現在使用しているのは古いコンピューターだとすると、あなたはあなたのマシンが新OSを扱うのに十分なパワーがあるのかどうか気になっているのではないでしょうか。

 

  Windows Vistaのよりベーシックなバージョンを動かすには、あなたのコンピューターは少なくとも800MHzのプロセッサー、512MRAMCD-ROMドライブ、そして20GBのハードディスク(うち少なくとも15GBの空き領域)を装備していることが必要です。しかしながらもしあなたの非営利組織がホーム・プレミアムやアルティメットなどのVistaのより高性能なバージョンにアップグレードしたい場合は、より強力なプロセッサー、より多くのRAM、そしてやや高性能のビデオ・カードが必要でしょう。

 

   あなたの非営利組織のコンピューターが現状Vistaに対応しているか確認するには、それぞれのマシンでPC PitStopの提供するオンラインのVista対応度テストInternet Explorerが必要)を実施してみてください。またより詳細なVistaのシステム要件についてはMicrosoftWindowsVista Capable and Premium Ready PCs」のページで入手できます。( Vista Capable PCVista Premium Ready PCMicrosoftがそれぞれのシステム要件を満たすPCを表現する時の用語。Vista導入可能PCVista高性能バージョン対応PCという意味。)

 

Microsoftの過去のOSVistaにアップグレード可能なものとは?

 

  Microsoftの「Windows Vistaへのアップグレード計画」ページに載っている情報によると、あなたの現在のOSと導入しようとするVistaの版により、いったん現在のOSを削除して一からVistaをインストールする必要があるのか、または単に現在のOSの上にVistaをインストールできるのかが決まるようです。(詳しくは下記の「Vistaにアップグレードする場合、クリーン・インストールを実施しなければならないか?」を参照してください。)

 

Vistaにアップグレードする場合、クリーン・インストールを実施しなければならないか?

 

   Windows 2000かまたはXP Professional x64の導入されたコンピューターからVistaにアップグレードするユーザーは、全てのファイルやプログラムをバックアップし、OSをアンインストールし、Vistaを再インストールし、そしてコンピューターにバックアップしたデータを戻すという方法(クリーン・インストール)以外に選択肢がありません。

 

   いくつかのケースでは、XP ProfessionalXP HomeXP Media CenterXP Tablet PCのユーザーはマシンのデータを消去する必要なく、単にVistaのセットアップ・ディスクをコンピューターのCD-ROMドライブに挿入し、その新OSを導入することができます。しかしながら、あなたの組織がどのバージョンのVistaを選んだかによって、上記XPでもやはりクリーン・インストールを実施しなければならないこともあります。

 

  あなたの非営利組織にどの状況が当てはまるかに関わらず、PC Worldの「Windows Vista FAQ」では、重要な安全措置として事前にデータをバックアップしておくことを推奨しています。バックアップの必要性とその方法の詳細については、TechSoupの記事「データのバックアップをとる」を参照してください。

 

Vistaはいくらするか?

 

  Vistaがあなたの組織の予算にどの程度の影響を与えるかは、あなたがその製品を新品で購入するのか、または以前のMicrosoft OSからアップグレードするのかによって決まります。またVistaの価格はあなたがどのバージョンを選ぶのかによっても変わります。ご推察の通り、Vistaのより高度なバージョンにはより高い値札がついています。

 

  もしあなたの非営利組織が今回初めてMicrosoft OSに移行する(現在Microsoft OSを使用していない為アップグレード不可能)という場合、あなたが新しく購入する個々それぞれのVista$199から$399の間を支払うと想定してください。(一方で現在Microsoft OS使用しており(クリーン・インストールを含む)アップグレードが可能な場合、)市販では$99から$259の間のところを、有資格と認定された組織はWindows Vista Business Upgrade 32-BitTechSoup Stockから$10で入手可能です。10以上のコンピューターにVistaを装備しようと計画している組織は、ライセンス・キーに大口販売価格を提供しているEnterprise Editionを検討してみると良いかもしれません。(Windows Vista Business Upgrade32-bit64-bitが、$10の管理手数料で認定された非営利組織向けにTechSoup Stockを通じて提供されています。)

 

   Vistaの価格の詳細については、ExtremeTechの記事「あなたにはVistaのどのバージョンが適しているか?」を確認してください。

 

Vistaにアップグレードする場合、新規にソフトウェアを購入しなければならないか?

 

   Vistaにアップグレードするかどうか判断する際にもうひとつ考慮しなければならない点は、あなたの組織で業務上必須なソフトウェアがその新しいオペレーティング・システム上で動くかということです。既に多くのソフトウェア・ベンダーがVista互換のバージョンを発売している一方で、他にもまだVista互換にするためにプログラムを修正中のベンダーがあるかもしれません。

 

  いくつかのケースでは、Vistaにアップグレードすることはまた、あなたの非営利組織がいくつかのアプリケーションをアップグレードする為に追加の費用を支払わなければならなくなることを意味するかもしれないということを覚えておいてください。例えば、PC Worldの「Windows Vista FAQ」が報告しているように、古いバージョンのアンチウィルス・ソフトウェアがVistaで 動作する可能性はなさそうです。このため、あなたの非営利組織ではおそらくコンピューターのアンチウィルス・ソフトウェアを新バージョンにアップグレード する為に費用を支払わなければならないでしょう。同様に、もしあなたの組織で援助資金供与者データベースのような組織独自のソフトウェア・ソリューション を実装している場合、はじめにそのアプリケーションを開発した開発者または企業にそのアプリケーションがVista互換であるか、そうでない場合はそのソフトウェアを新しいOSで動くようにする為に必要な修正にはいくらかかるのかを確認するといいでしょう。

 

  あなたの現在使用しているソフトウェアのうちどの程度がVistaにアップグレード後も動作するか把握するために、Windows Vista Upgrade AdvisorというMicrosoftが開発した小さなアプリケーションをダウンロードしてインストールしてみると便利かもしれません。Windows Vista Upgrade Advisorはあなたのコンピューター機器にVistaを動かす能力があるかだけでなく、どのアプリケーションが新しいオペレーティング・システムで正しく動かない可能性があるかインストールされたアプリケーションをテストしてくれます。

 

Microsoftは古いバージョンのWindowsを今後もサポートするのか?

 

  もしあなたが当面はVistaのアップグレードを見合わせる方向に傾いている場合、あなたはMicrosoftがその他のオペレーティング・システムの正式サポートや重要なセキュリティー・パッチの提供を続けるのかどうか心配しているのではないでしょうか。一定期間が経過すると、通常Microsoftは古いオペレーティング・システムに対する一定のサポートを終了します。

 

   現状では、MicrosoftWindows 98Windows MEWindows NTに関する全てのサポートを終了しています。Microsoftの延長サポート-セキュリティー・パッチを含む-の代金を支払ったWindows 2000ユーザーは2010年までサポートを受けることができます。補足的なオンラインや電話によるサポートなどのメインストリーム・サポート(最初のサポート期間)は2005年に終了しました。

 

   Windows XPの全バージョンについては、まだMicrosoftはメインストリームと延長の両方のサポートを提供していますが、通常メインストリーム・サポートはその特定のOSの最後のバージョンが発売されてから2年後に終了するともMicrosoftは述べています。XPサポートの正式な情報についてはこの「マイクロソフト サポート ライフサイクル」のページを確認してください。

 

    メインストリーム・サポートと延長サポートのプログラムの違いについてもっと詳しく知りたい場合は、この「マイクロソフト ヘルプ&サポート」のページを開き、リストからあなたのOSを選択してください。そこで表示される表の一番上にあるメインストリーム、または延長サポートに関連するいずれかのリンクをクリックしてください。

 

Windows Vistaについてこれまでより少し理解を深めた今、あなたはあなたの組織がすぐにアップグレードした方がいいのか、しばらく待った方がいいのか、またはできる限り長く現在のOSを 使用し続けたほうが良いのかこれまでより明確な見解を持っているはずです。最新のそして最大のテクノロジーの進展の波に乗るのは簡単なことですが、飛び込 む前によく確認することであなたの非営利組織は長い眼で見れば莫大な費用と時間を節約し、多くのフラストレーションを感じずにすむことができるのです。